吉村進客員教授が長崎県科学技術賞大賞を受賞 | 長崎総合科学大学 新技術創成研究所
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吉村進客員教授が長崎県科学技術賞大賞を受賞

2017/03/22

平成28年度長崎県科学技術賞表彰において、吉村進客員教授が長崎県科学技術賞大賞を受賞しました。

 

【吉村進客員教授の研究成果による社会・経済に対する貢献、実施効果】

 

開発した導電性高分子固体電解コンデンサ(SP-Cap)は、電解コンデンサ特有の大容量性に加え、積層セラミックコンデンサに匹敵する低インピーダンスを有するため、コンピュータ、ディジタルAV機器、テレコム機器などのディジタルノイズを低減する(図1)など、ディジタル機器の小型化、高速化、省電力化(低電圧・大電流)に寄与した。現在、既に年商優に1000億円を超す巨大市場形成し、数1000人の雇用を創造している。

 

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図1.SP-Capによるディジタルノイズの低減

 

開発したコンデンサが平成2年に松下電子部品㈱で量産販売されて以来、その市場は急速に拡大し、関連するほとんどのコンデンサメーカー、材料メーカー、部品メーカーの20社以上(当時)が参入するという、業界に大きな変革をもたらした(図2)。

 

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図2. コンデンサ業界の変革

 

全ての電解コンデンサ(巻回型アルミ電解、タンタル固体電解)に導電性高分子が導入され(表1)、業界における、タンタル固体電解コンデンサ以来の技術革新の嚆矢としての役割を果たした。

 

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表1. 全ての電解コデンサに導電性高分子が導入される。

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