研究員
研究所全員
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- 所長・ 教授
- 田中 義人
- 所属
- 基礎科学部門, 電気電子情報部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- IoTおよび組込みシステム,集積回路システム,計測物理学,電力エネルギー・医療分野におけるICT融合化技術に関する研究, ICT街づくり, 高エネルギー物理実験 ALICE実験
- 研究内容
- 無線通信,組込みシステム,集積システム,ICT技術をエネルギー分野,スマートウェルネス分野,IoT分野で応用する研究開発を行っている。これまで,素粒子,原子核物理分野では,集積回路やフロントエンドエレクトロニクスの開発を行ってきた。現在,CERNにおけるALICE実験に参加し,次世代データ収集システムの開発を協力している。緑の知の拠点事業など各種大型プロジェクトの代表を務めてきた。
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- 部門長・ 教授
- 蒲原 新一
- 所属
- 環境・エネルギー部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- 環境情報学 環境マネジメント,環境情報データの収集と可視化に関する研究,持続可能な開発にかかわる評価システムに関する研究
- 研究内容
- 持続可能で豊かな社会へ向けて,持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development; ESD) を実践していくための環境や市民参加の枠組みの構築およびその支援に取り組んでいる。その過程において,観察に より知見を得ること,そして量的および質的な情報を獲得 することにより解釈や評価手法について研究を進める。
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- 部門長・ 教授
- 松井 信正
- 所属
- 電気電子情報部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- スマートグリッド,VPP(Virtual Power Plant),エネルギーマネージメント,電力制御,モデルベース開発(制御設計)
- 研究内容
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スマートグリッドとは,経済性向上図りながら、CO2排出量の削減などの環境保全を行い,かつ,電力安定の同時達成を目指した技術である。
そのために,化石燃料由来の発電システム、環境に優しいグリーンエネルギーデバイス,さらにICT技術を融合させたエネルギーマネージメントの研究を行っている。
この研究を,発電・送電網の大規模グリッド,ビル(BEMS)や工場(FEMS)のマイクログリッド,さらに住宅地域や家庭内(HEMS),さらに災害拠点病院やクリニックに適用し,来るべきスマート社会を目指している。
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- 部門長・ 教授
- 本田 巌
- 所属
- 海洋・複合新技術部門, 長崎総合科学大学
- 研究分野
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振動・音響解析及び応用技術に関する研究
1) 固体音伝搬解析(統計的エネルギ解析法,モードエネルギ法他),制振処理技術に関する研究
2) モード解析に基づくエンジンなどの起振力解析,振動伝搬・音響放射解析技術に関する研究
3) 流体/構造連成振動解析に関する研究
4) 振動・音響応用技術に関する研究と状態診断,異常検知・予知技術に関する研究
- 研究内容
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環境負荷低減,機械構造物の信頼性確保・向上の面から振動・騒音解析・低減技術と振動・音響を利用した状態診断技術について研究
1)車両,船舶,航空機,宇宙機器などの低振動・低騒音構造設計技術に関する研究
2)エンジン,ポンプ,電動機等の振動・騒音予測・低減技術
3)信号処理による音源探査・可視化技術
4)風力発電装置,エンジン,油圧機器など機械構造物の診断・機械システムの状態診断・異常検知・予知に関する研究
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- 部門長・ 教授
- 大山 健
- 所属
- 基礎科学部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- 素粒子・原子核物理,計測技術,計算機科学,高エネルギー物理実験 ATLAS実験
- 研究内容
- 量子色力学によれば,通常の物質のもととなるハドロンは,超高温(~150MeV)ではクォークやグルーオンが閉じ込めから開放され,自由に振る舞うような極限物質「クォーク・グルーオン・プラズマ(QGP)」に相転移すると予測されている。宇宙初期状態も同様の状態であったと考えられる。本研究では,CERN(欧州合同原子核研究機構)にあるLHC(大型ハドロンコライダー)のALICE実験に参加し,原子核同士を準光速で衝突させQGP生成を行い,その性質を測定する。大規模物理学実験においては,高度な計測技術と電子回路技術,および情報処理技術が欠かせない。FPGA,CPU,ネットワーク技術を駆使することで,検出器からの毎秒1テラバイトを超えるビッグデータを処理可能な高度計算システム(HPC)を開発し,QGPの測定を目指す。
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- 副部門長・ 教授
- 黒田 勝彦
- 所属
- 海洋・複合新技術部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- 振動音響工学,統計的エネルギー解析法またはエネルギーフローモデルを用いた振動・騒音源の同定および低減方法に関する研究,伝達経路解析を用いた入力同定と伝達寄与に関する研究,実稼動伝達経路解析を援用したヘルスモニタリングへの応用に関する研究,有限要素法を用いた振動騒音解析,楽器の音響特性を実現する構造特性に関する研究,振動・騒音の診断技術に関する研究
- 研究内容
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近年,エネルギー問題に対する産業界の一つの取り組み として,機械製品の小型軽量化が挙げられる。しかし,薄板構造とすることで,従来よりも高周波の振動・騒音問題 が発生する傾向にある。
そこで,中高周波数の振動・騒音 問題に有効な,エネルギーを変数とした解析手法により,
1, 振動・騒音源の同定に関する研究
2, 振動・騒音の低減 方法に関する研究
3, 振動・騒音の診断技術への展開
について検討を進めている。
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- 副部門長・ 教授
- 加藤 貴
- 所属
- 基礎科学部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- 分子電子工学,物性物理学,理論化学,量子化学,物性物理学
- 研究内容
- 高機能電子デバイスの研究開発実現を目指す上で理解が不可欠な物性(電気伝導性,磁性,光物性,超伝導性)を解析する等,幅広く物性物理学の研究を行っている。例えば超伝導体とは一般に非常に低温で電気抵抗がゼロになる物質である。室温での実用化のための高温超伝導体の開発を目指した研究は,その学術的な視点のみならず社会にも及ぼしうる重要性から,世界中で活発に行われているが,室温での実用化は未だに実現されていない。この背景により,ナノサイズ分子性物質を中心に,超伝導性発現機構の解明あるいは高温超伝導の設計指針の提案を目標とした教育・研究を行っている。
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- 副部門長・ 准教授
- 佐藤 雅紀
- 所属
- 海洋・複合新技術部門, 電気電子情報部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- ロボット工学,移動ロボットの開発および運動制御に関する研究,神経回路網を模倣した制御機構に関する研究
- 研究内容
- 様々な環境において活動するロボットを開発し,人間社会において運用することを目指す。例えば,海洋資源の探査が注目されているが,水中における作業は人間にとって危険な作業の一つである。そこで自律型水中ロボット(AUVs)が人間の代わりに作業することが期待されている。そのためには,故障しにくいハードウェアや計測装置,様々な状況に対応できる制御システムが求められる。また,混雑した場所においてロボットを運用するためには,ナビゲーションシステムだけでなく,人間に危害を加えないための安全性についても考えなくてはならない。
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- 副部門長・ 講師
- 中道 隆広
- 所属
- 環境・エネルギー部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- 環境分析 環境化学 高効率メタン発酵技術に関する研究 廃棄物系バイオマス利活用の研究 排水処理における有害物質除去法の研究
- 研究内容
- 地球環境問題を解決するための研究開発を行う。その中でも大気,水質や土壌の汚染防止技術のための環境保全技術や環境分析について研究を行う。
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- 特命教授
- 村上 信明
- 所属
- 環境・エネルギー部門, 新技術創成研究所
- 研究分野
- 環境・エネルギー工学
- 研究内容
- エネルギー・環境問題は、21世紀に人類が共通して取り組むべき共通課題であり、再生可能エネルギーである草木系バイオマスの有効利用は、その有力な選択肢の一つである。バイオマスのガス化技術を中核とした高効率転換技術、および生成ガスのガスエンジン発電、またメタノールなどの液体燃料への利用技術について実験を含む基礎的研究、および実用化にあたっての諸課題解決のための開発研究に取り組んでいる。
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- 特命教授
- 林田 滋
- 所属
- 海洋・複合新技術部門, 長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- 船舶流体力学,潮流発電装置に関する研究,滑走艇まわりの流体現象に関する研究,自航試験の精度向上に関する研究,ペーロン船の抵抗推進性能に関する研究
- 研究内容
- 大量の荷物を安価に,定められた時までに港に届けることを要求される。そのためには,指定された速度を出来る だけ小さなエンジンで出すことが必要でる。言い換える と,船の推進効率を良くすることが望まれる。ここではそ のための研究を行う。すなわち抵抗の小さな船の形や効率 のよい推進器を理論的,実験的に追求する。実験は本学の 船舶海洋試験水槽(長さ60m×幅4m×水深2.3m)や小型 回流水槽う。
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- 特命教授
- 濱垣 秀樹
- 所属
- 基礎科学部門, 量子計測科学寄付研究部門,長崎総合科学大学大学院
- 研究分野
- 高エネルギー原子核物理実験、量子計測技術
- 研究内容
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この宇宙における通常物質の大部分はハドロンと総称されるものからなる。
陽子や中性子もその一員であるハドロンはクォークを構成要素とする複合粒子である。
基本粒子のひとつであるクォークは、グルーオンを媒介子として強い力により結びついている。ちなみに、強い力を記述するのが(4つの)基本相互作用の一つである量子色力学である。
通常の状態ではハドロン中に固く閉じ込められているクォークであるが、超高温(2兆度ほど)状態において、相転移(QCD相転移)によって閉じ込めから開放されることが予想されている。そのような新しい物質状態をクォーク・グルーオン・プラズマ(QGP)と呼ぶ。
そのような極端条件を実験室において実現するためのユニークな方法が、高いエネルギーに加速した重いイオン(金、鉛等を正面衝突されることで、そのような研究が欧州CERN研究所LHC加速器を用いて行なわれている。
本研究部門は、LHC加速器のALICE実験において、QCD相転移及びクォーク・グルーオン・プラズマ状態の物性を高精度で調べる研究を展開する。さ て、このような研究を先進的に展開するためには、最新鋭の検出器、高速データ取得システム、取得データの高速処理のためのハードウエア及びソフトウエアについての開発が欠かせない。本研究部門では、最新鋭の光量子検出器の基礎的開発・データ処理技術開発を軸に研究を進める。
これらの研究から得られるであろう成果は、基礎科学研究ばかりでなく、実社会における、例えば非破壊検査等への技術応用が可能であると考えられており、実用化を重要な課題として研究を展開する。